AutoGPT誕生

作成日:2023.4.14(金)、変更日:2023.4.14(金)

プロンプトエンジニア(Prompt Engineer)は就職直後に失業?

昨晩の深夜、いつものようにWeChatをチェックしていたら、AutoGPTに関する記事が目に入り、すぐに公式ウェブサイトでAutoGPT Demoをチェック。AutoGPTのベースがGPT-4で、LLMの「思考」を連鎖させる(Chain the Thoughts)ことで、自動的に段階的な推論と意思決定を行ってタスクを完了させる。これは、初めて自動的にGPT-4を実行できる製品で、オープンソースで提供されている。

AutoGPTのバックエンドはChatGPT-4と完全に同じで、GPT-4という言語モデルに基づいている。AutoGPTエコシステムを追跡していると、AgentGPTという製品も人気が上昇しており、それを使ってブラウザ上でAutoGPTを実行することができるようだ。

AutoGPT公式サイト: https://github.com/Torantulino/Auto-GPT

AutoGPTは、プロンプト(Prompt)の中で思考の連鎖(chain of thoughts)という特性を利用しており、役割(role)と目標(goal)を定義するだけで、バックグラウンドの大言語モデル(GPT-4)が自己推論、意思決定を繰り返し、最終的に目標を達成する。つまり、ChatGPTでは人間がプロンプトを提出する必要があるのに対して、AutoGPTでは言語モデル自体が呪文を生成して実行し続け、タスクが完了するまで続ける。

AutoGPTは現在最も人気のあるAI製品であり、先日Twitterトレンドで1位になったとのことで、日本のネットユーザーが使ってみた後も絶賛の嵐で、GitHubのスター数も数日で急上昇し、現在は約5万に迫っている。昨日はまだ2.7万程度だった。。

ChatGPTを使ったことがある人ならばお分かりだろうが、対話方式であるため、出力結果はユーザーが入力するプロンプトの質に大きく依存します。ChatGPTやMidJourneyが人気を博していることから、プロンプトエンジニアリング(Prompt Engineering)も急速に人気の職種となっており、ハイテック企業が数万から数十万ドルの高給でプロンプトエンジニア(Prompt Engineer)を募集していることもニュースになる程だ。

最近、プロンプト(Prompt)に関する多くの研究が行われており、日本の機械学習競技サイトSignateでは、機械学習を使ってプロンプトのルールを解読しようとしている。現在、どのプロンプトが満足のいく回答を得られるか、どのプロンプトが偽の情報を得られるかに関する報告をユーザーに提出してもらうイベントを開催中で、数日以内に締め切りが予定されている。それと同時に、プロンプトの一部のルールがすでに発見されています。例えば、「chain of thoughts」(思考の連鎖)というもので、ChatGPTとの対話で双方の質問と回答が論理的な関連性があると仮定すると、比較的満足のいく回答が得られるようだ。

さて、AutoGPTが自動的にプロンプトを生成して実行できるのであれば、先程まで有望な新興職種とされていたプロンプトエンジニア(Prompt Engineer)は、今後需要があるのだろう? まだ就職したばかりで、AIに置き換えられることに直面せざるを得ないだろうか? これはまだはっきりとは言えない。しかし、プロンプトを使うことによってルールを理解し、それからどのAIツールが使えるかをさらに探求することは、個人の職業体験を向上させる上で非常に役立つに違いない。AIの波は盛り上がっていますが、千里の道も足下から始まる。短いプロンプト(Prompt)から始めて、あなたの人工知能の旅をスタートさせるのではないだろうか。